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2008年12月05日

バリ日記 ティルタエンプル編その1

バリとは本当に不思議なパワーを秘めた島で、神と共存しているような、霊力が高い場所だと思います。

いつも帰って思うのだけど、帰ってきた翌日は、夢だったのではないかな。。。と。
現世とかけ離れた空間・時間軸で存在する異空間。。。
人々の信仰心の厚さ、マジック(魔法)、さまざまな伝説、が根付き、森羅万象のエネルギーがあふれ、何度訪れていてもひきつけられる魔力が確かにあるように思います。

さて、バリにはいくつかのパワーがとても強い場所があって、そのひとつが「ティルタエンプル」という場所です。
ウブドの少し北のタンパクシリンというところにあります。

ここティルタエンプルは聖なる水が水の煙のようにもこもことわき、その聖なる水を引いた沐浴場が隣にありまして、心身を清める為に使ったり、祈りを捧げる時に必要な聖水を汲んだりする、とても重要な場所なのです。
こんな姿もいたるところでみられます。
背筋を伸ばして、真摯に祈るすがた。。。なんて美しいのでしょう。
バリ日記 ティルタエンプル編その1

故スカルノ大統領が建てた別荘が、ティルタエンプルを望む小高い丘の上に建っているのですが、こんな山奥に?とおもいましがた、その理由は、パワーの充満している場所に身を置くことにより、自身のパワーを充電できる、ということらしいです。
そんなことから歴代大統領がバリに来るたびに、充電のために立ち寄る場所のひとつなのだとか。ふむふむ。。
バリ日記 ティルタエンプル編その1

いくつもの割れ門を通っていきます。
この割れ門とは悪いものが通ろうとすると左右がしまってはさむから、悪者を通れないようにしてあるというものです。
バリ日記 ティルタエンプル編その1

沐浴場では、バリ人だけでなく、沢山の外国の方も、マンディを繰り返しています。
この間は、バリですごく祭礼によい日だったようで、あちこちでお祭りが行われていましたが、ここでもガムラン隊もいて、お祈りの行列がずっと連なっていました。
バリ日記 ティルタエンプル編その1

出口によって聖水の意味があるらしく、中には死者の口というのもあります。それは口の形が違っているので、避けられます。若い女性が多く順番を待っているところは、恋愛や結婚に関する水なのかなとかおもいますけれど。

3回するといいらしく、毎回作法が違います。
ちょっと変わった作法ですよ。
それが終わると、今度は更なる浄化の儀式があります。


さて、このティルタエンプルの由来の伝説です。

むかし、むかし、バリ島にマヤダナワという王様がいました。
このマヤダナワ王は非常に強力なエネルギーを持っていて、そのパワーは神にも匹敵するパワーと、人々から畏敬されられていました。

マヤダナワ王はだんだん自分が神になった気に陥いるようになりました。そしてあるとき、人々が崇拝する聖なる神に嫉妬し、人々にこう言い放ちました。

「お前達の目の前に居る私と、見えない者、神のどちらを信じるのだ!私を信じよ!神への崇拝を禁じる!」

当然世の中は混乱に陥り、荒れ狂いました。


そこへ、天から神が降りてきました。マヤダナワ王から人々を救う為に。。。。
マヤダナワ王とその神は戦い、マヤダナワ王は神のエネルギーに叶わないということを思い知らされます。
長い戦いの中、逃げ惑いながら、マヤダナワ王は毒を川に流しました。
それを知らず人々は川の水を飲み、死んでしまいます。
(くうう。。。なんて卑劣なやつう!男らしくないぞ!!)

怒った神は、神秘のパワーをここで見せつけます。自らの杖を、大地にぶすっと突き刺すと、そこから大量の聖水が湧き出ました。不老不死のアムリタです。

マヤダナワ王が川に流した毒により死んだ者たちは、この聖水に触れ、生き返えります。


そして、マヤダナワ王は神により命を奪われました。


と、いう神話です。

ここで登場する神は、雨の神である「インドラ神」ですね。
雨は人々の命の源。 雨は川になり、米を作り、植物を育て、生命の乾きを潤し生かしてくれます。
そう、人の身体の70%はお水。

マヤダナワ王が神に追われ、逃げた場所が現在の「タンパクシリン」という地区です。
タンパクシリン。。。。この意味は「逃げた時の足跡」

「ティルタエンプル」寺院。この意味は「聖なる湧き水」
そうここが、インドラ神が杖を大地に突き刺し、聖水が出た伝説となっている場所なのです。


また、この寺院には、ヒンドゥー教の三大最高神のひとりであり、「雨を司るインドラ神」より位が上の「水を司る神ヴィシュヌ神も祭られています。
バリ日記 ティルタエンプル編その1


お水の精霊が守護神の私。(もちろん、すごい雨女ですけど。。。)
ここにはお水の神様がいっぱい祭られていて、数百あるというどの寺院より、私はここはバリで一番好きなお寺です。
不老不死の聖水が、自分の罪を流し去ってくれて、心も体もきれいに清められるようなそんな気がするのです。
終わったら清々しいのですが、身体がかああああっと熱くなります。
充電がいきわたるような。


長くなってしまったので、次回はティルタエンプルでの沐浴のお話を。。。
ちょっとセクシーショットが!。。。。。あるわけないですね(爆

つづきはおたのしみに。



Posted by みさき・おり at 23:52│Comments(0)
 
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